双極性障害(躁うつ病)の原因については、さまざまな仮説がありますが、まだ完全に解明されていません。
双極性障害は遺伝病ではありませんが、体質が関係しており、ゲノム研究により、原因が解明できると期待されています。
近年、英国では、ウェルカムトラスト財団の支援により、2000人以上の双極性障害患者さんのゲノムが調べられました。
その後、欧米における4000名以上の患者さんのデータを集積した結果、
細胞内のカルシウム制御に関わる遺伝子などがこの病気に関係がある可能性が指摘されています。
日本人は、欧米よりも、遺伝的に、はるかに均一です。
そのため、日本人における多数例のゲノム解析により、双極性障害の解明が進むことが、欧米からも期待されています。